
2019年は色々な騒ぎがあり、激動の年でした。
経産省から食品ロス削減のためのニュース。
2020年のコンビニ経営にあたって利益確保も兼ねて見切り販売を検討されている方もいらっしゃるはずです。

当ブログを決断するための材料の1つにしてほしい
経営手法のとして知っておくべきですし、誰でも試す権利があります。
見切り販売開始前に改善できること

公式HPのニュースリリース資料によると本部も食品ロス低減、加盟店利益のために工夫はたくさんしています。
まずは確実に活用していくことが見切り販売の前に実施すべきこと。
例えば、サラダは理論上60時間販売可能。
おにぎりは現在30時間可能。

私が見切り販売をした時はこれほど商品の販売期間が長くなかったので今はまだまだ打てる手があります。
本当に60時間の販売期間の商品が2個、3個の販売が正しいのか?
フェイスアップや売場展開、鮮度チェックに問題はないのか?
細かいお店のポテンシャルの見直しを実施するだけで廃棄は減り利益捻出できる
Twitterでも議論されていましたが、昼ピークの強いお店は2便重点の発注をしがちです。
2便→3便重点としたほうが昼ピークを通る回数が1回増え有利になる立地のお店もあるはず。

以上は通常販売時はもちろん、見切り販売を実施してからも大切な考え方です。
例えば、2便重点→3便重点に発注ボリュームを変更した場合、1番最後の昼ピークを通る前に見切りしておけば完売可能で廃棄は0です。
まずは活用できる本部のシステムは活用しましょう。
実は大変な見切り開始後の運営体制
本当に自店のポテンシャルが発揮できているのか確認しましょうと書きました。
なぜなら
ポテンシャルを最大限発揮できていない店舗が見切り販売をするのはトラブルが増え、見切り販売の効果も薄いはず。
(トラブル)
・ストコンでの値下げ登録のミス
・レジ打ち時の値下げ登録のミス
・お客様から「値下げされていなかった」と申し出の対応
・品減り、品増し
(見切り販売の失敗)
・不良品が売価で40万も50万も出る。これなら見切りはやめたほうがいい
・不良品0円に近づける意識をお店に全体に植え付けられない
・このレベルの意識がなければただチャンスロスが増え、品薄なお店になるだけです
このように想定できる問題を事前に対処できるだけで利益も大きくちがうはずです。
・見切り販売開始前に発注方法の再確認
・運営体制の再確認
こちらを実施すれば効果は絶大です。
これだけで利益の改善が進み、見切り販売をするまでもないという結果になるかもしれません。
ぜひ進めてから開始していきましょう。
見切り販売のシステム
- 在庫変更報告書追加登録→オーナー値下げ
- 値引きシール貼り付け
- レジ販売時は「取消ボタン」→「税抜8%手打ち金額登録(値下げ額入力)」
- 廃棄処理前に在庫変更報告書追加登録→オーナー値上げ
たったこれだけで実施可能。
システムマニュアルでガイドラインがあるのでルールに従えば問題なし。
目安として「販売期限切2時間前に実施がおすすめ」と記載。販売期限は厳守。
見切り販売のシステムに不満なこと
・値下げ、値上げ処理がとにかく面倒。
簡単に登録できるシステムに改善してくれるととてもうれしい
・販売時の手打ち登録が面倒。
30円引、半額等の簡易化できるレジに改善してくれるととてもうれしい
・発注時に値下げして売れたものと区別がつかない。
・値引きシールを貼るのが面倒。シールの経費もかかる。
文句を言ってすみません(笑)
この程度の不満しかないし、改善してもらえればうれしいですね。
このひと手間で数十万の食品ロス改善、利益改善となるので、改善してくれるとハードルが下がりやりやすくなります。

社会的にも注目されている食品ロス問題。お店にはチャレンジできる環境を用意してほしいですね。
見切り販売で本部に何か言われたときは?
かつては「2号店出せませんよ」「契約更新できませんよ」と見切り販売を理由に本部社員からこのようなことを言われていたお店は多かったと聞いています。
2019年これだけの不祥事が起きたことは本部社員も理解してるはずなのでもうこのような話はないはずです。
万一、不利益になるようなことを言われた場合は録音や防犯カメラの録画、日記やメモ等でしっかりと証拠に残し、しかるべき対応をとりましょう。
見切り販売の課題
個店によってかなり違いがあるので提案できませんでしたが、「見切り商品の陳列開始時間」と「見切り販売を必要と判断する在庫状況」「値引き額」これが1番悩むところかもしれません。
Twitterにはかなり緻密に見切り販売のシステムを作って全スタッフに落とし込んでいる方がいらっしゃいました。
ぜひ皆さんで情報交換して利益の改善、良いお店作りをしていきましょう。
そのきっかけになることができれば幸いです。
俺の遺言でした。